地面師の実態!
「地面師」とは、土地を利用した専門の詐欺師(詐欺師グループ)を言います。
わが国の登記制度や印鑑証明制度の盲点を利用して、土地所有者の知らないうちに土地や建物の名義を無断で他人に移転登記したり登記簿を改ざんし、また印鑑証明書を偽造または無断で改印届けするなどの手口で、何者か(あるいはそのために設立した架空の法人)が登記簿上の所有者に成りすまして、他人の土地を第三者に売却しあるいは担保に供するなどして、一般市民(買主)や金融業者から金銭を騙し取る手口で荒稼ぎするグループです。
通常は、常習者数人(多いときは数十人)のグループによって犯行が行われるとの事です。
典型的な犯行の手口は、他人の不動産をその所有者の知らないうちに、無断で他人(または架空の法人名義)に所有権移転登記して、自分が真実の所有であるかのように装い、売却し所有権移転登記をして買主から代金を詐取したり、その不動産を担保に抵当権設定(仮)登記をして金融業者などから金銭を受取って姿をくらますなどです。しかし、買主や抵当権者は、所有権移転登記や抵当権設定登記を受けても法的には保護されず、金銭を騙しとられてしまいます。
最近では不動産業者や司法書士でも見破ることが難しく、本当の所有者と疑いもせず取引をしてしまうこともあります。僕たちもお客様を疑うことはしたくありませんが、不動産業者としてお客様の大事な資産に携わることの重大性を理解し、しっかりと調査し確認をしなければならないと感じました。