戸建てとマンション、税金の違い
住宅購入は人生で最大の買い物といえる重要な決断です。「戸建て」と「マンション」では生活スタイルが異なるだけでなく、毎年支払う税金にも大きな違いがあります。本記事では、その理由を解説します。
不動産を所有すると発生する税金とは?
住宅を所有すると毎年「固定資産税」と「都市計画税」が課税されます。
• 固定資産税
計算式:課税標準価額 × 税率1.4%
土地や建物の評価額を基準に算定されます。
• 都市計画税
計算式:課税標準価額 × 税率0.3%
市街化区域内にある不動産に課税されます。
戸建てとマンションで税金が異なる理由
1. 課税標準額の軽減措置
• 土地には小規模住宅用地(200㎡以下)は課税標準額が「6分の1」、それを超える部分も「3分の1」に軽減される措置があります。
• 建物は新築後一定期間(戸建て3〜5年、マンション5〜7年)に限り、120㎡以下の部分が「2分の1」に軽減されます。ただし土地ほど恒久的な軽減はありません。
2. 土地と建物の比率の違い
• 戸建ては1人で土地を占有するため、土地代の比重が大きい傾向があります。土地は軽減措置の恩恵が大きいため、結果的に固定資産税も低くなりやすいです。
• 一方、マンションは土地を区分所有し、建物代の比重が大きいため、課税標準額が高くなりがちです。
3. 建物の耐用年数の違い
• 戸建て(木造)の耐用年数は22年、マンション(鉄筋コンクリート造)は47年です。建物は経年により評価額が下がりますが、耐用年数が長いマンションは減価幅が小さく、結果的に評価額が高く残る傾向があります。
まとめ
戸建てとマンションでは、税金に差が生じる理由として、軽減措置や土地と建物の比率、耐用年数の違いが挙げられます。これらの要因を踏まえ、自分のライフスタイルに合った住宅を選びましょう。