足立区の名所舎人氷川神社〜鎌倉時代から続く歴史と彫刻美
舎人氷川神社は、鎌倉時代初期の正治2年(1200年)に埼玉県さいたま市の氷川神社を勧請して創建されたと伝えられる古社です。江戸時代には赤山街道の宿場町として栄え、明治から昭和にかけては「ごぼうの市」で知られる市場町として賑わいました。
現在の本殿は天保7年(1836年)に建立され、作者は不明ですが、その見事な彫刻が特徴です。昇竜や降竜、唐獅子、牡丹などの装飾に加え、八岐大蛇退治や天の岩戸開き、天孫降臨といった日本神話の情景が立体的に表現されています。
これらの彫刻は、舎人地域が宿場や市場として繁栄していた当時の栄華を今に伝えています。歴史と芸術が融合した舎人氷川神社は、訪れる人々を魅了するスポットです。