中古マンション価格、東京23区で1億円突破!

不動産調査会社「東京カンテイ」によると、2025年5月の東京23区における中古マンションの平均希望売り出し価格が、初めて「70㎡あたり1億88万円」と1億円を突破しました。これは、同社が1997年に調査を始めて以来の快挙です。前年同月と比べると36.6%もの大幅上昇です。

特に価格上昇をけん引しているのは、千代田区・中央区・港区・新宿区・文京区・渋谷区の「都心6区」。このエリアでは築浅(築年数の短い)物件の売却が相次ぎ、平均価格は前月比1.7%高の1億6341万円となりました。実際、築2年未満の物件は、2024年には1400件超と前年の2.5倍、2025年も5月末時点ですでに350件超となっています。

その背景には、国内外の富裕層による投資需要の高まりや、売却益を狙った所有者の売り出し増加があるようです。中央区の「晴海フラッグ」や港区の「三田ガーデンヒルズ」など、大型再開発物件も市場を賑わせています。

一方で、供給が増えてきたことから、「やや過熱感も見られる」との指摘も。直近3カ月では、価格を一度でも下げた物件の割合が34%に達しました。

エリア別では、品川・目黒・世田谷などの「城南・城西6区」で8475万円(前月比+1.4%)、足立・江東・葛飾などの「城北・城東11区」では6572万円(+3.5%)となりました。

首都圏全体でも価格は過去最高を更新中。東京都の平均は8599万円、神奈川県3936万円、埼玉県2960万円、千葉県2791万円と、都心部が依然として強い価格上昇圧力を見せています。

このように、東京の中古マンション市場は急速に価格が上昇しており、特に都心部では“1億円超え”が現実のものとなっています。投資家にとっても居住希望者にとっても、今後の動向に注目が集まります。

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