空室でも大家さんに家賃保証する

こうした契約では、家賃を保証するというケースがあります。

業者は大家さんに対して、部屋が空室だろうが満室だろうが、所定の家賃のたとえば80%を支払うといった具合で契約します。

こうした契約であれば、大家さんは毎月想定家賃の8割がもらえるわけですから、空室リスクなどの先が読めないリスクから逃れることができるわけです。

しかも契約期間は30年などの長期!

これで不動産投資は安泰だ。 やったね!

とはいきません。

まず一番大切なことがこれです。

30年一括借り上げというのは、30年の間大家さんのアパート・マンションを借り上げすることを約束する契約です。

でも、この時の賃料まで30年保証するわけではないのです。

大家さんと業者の関係は、住宅の借り手と貸し手です。

そして、借り手は賃料について交渉する権利を有しているわけです。

当初は家賃保証を1室5万円でしていたのに、数年後には家賃が4万円に、さらに数年後には家賃を3万5千円に下げられるという話です。

ちなみに、契約書に家賃は引き下げないと書いていてもダメです。

すでに裁判の判例として出ていますので、この部分で争ってもどうしようもありません。

契約書にどう書かれていようが、家賃減額は借り手の権利なわけです。

つまり、30年は借り手くれるにしても、その家賃はいくらになるかわからないという話です。

 

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