世田谷区の名所。喜多見氷川神社


世田谷区内でも畑や自然が多く残るの喜多見には、古くから北見の人々に信仰されてきた「喜多見氷川神社」があります。
正しくは「氷川神社」ですが、他地域にある氷川神社と混同しないように頭に「喜多見」と付けられて呼ばれています。
そんな氷川神社はさいたま市の大宮に総本社があり、多くが「素戔嗚尊(すさのおのみこと)」を主祭神として祀っています。
この喜多見氷川神社は奈良時代の740年に創建されたと伝えられていますが、多摩川の洪水などが原因で古縁起や古文書などが流失してしまっており詳細などはわかっていません。
戦国時代後期の1570年に喜多見周辺を治めていた領主、江戸刑部頼忠が喜多見氷川神社を修復し、江戸時代に入ってからは1654年に現在まで残る鳥居が喜多見重恒・重勝兄弟により寄進されました。
残念ならが歴史ある社殿は1988年に火災で焼失しており、現在の社殿は1990年に再建されたものですその一方で喜多見氷川神社の境内には多くの歴史的な見どころが残されています。
先程触れた鳥居は江戸時代に建立されたもので、東京23区内のものとしては最古の部類に入るとされており、世田谷区の有形文化財にも指定されています。
また、1990年に再建された社殿は立派で重厚感があります。
各所に細かい装飾が施されており、特に向拝・拝殿の蟇股(かえるまた)には場所ごとにサカキ・松・青龍など非常に多くの装飾がみられます。

また、喜多見氷川神社には「七つ宮」と呼ばれる境内社があります。
稲荷神社・天神社・大山祇神社・月讀神社・出雲神社・大鳥神社・祖霊社の7つがあり、それぞれ異なる神様が祀られています。
つまり喜多見氷川神社に一度参拝するだけで、多くの神様に願掛けができるのです。
その他、江戸時代後期に奉納された石灯籠や水盤もみられるので、参拝の際には各所をじっくりと見て回ってみるのも良さそうです。

世田谷区の閑静な住宅街にある喜多見氷川神社は、地元の人から愛されてきた長い歴史を持っています。
歴史と自然に囲まれた境内に入れば、癒しのひとときを過ごせることでしょう。

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