お孫さんへの贈与、考えてみませんか? 第三回

それではお孫さんに贈与する時の注意点を見ていきたいと思います。

1. 定期贈与の注意点

祖父母から毎年110万円以下の贈与を受ける場合、定期贈与と誤解されないように気をつけなければなりません。後で税務署から定期贈与と見なされると、高額な贈与税が課せられてしまいます。定期贈与と見なされないようにするためには、贈与契約書を毎年締結することが重要です。

2. 合意と自己管理の重要性

祖父母からの生前贈与は、お互いの合意が必要です。孫が一方的に贈与された財産を自由に扱えない場合、贈与契約は成立しないことがあります。自分の名義で管理し、合意を得た上で贈与を受けることが重要です。

3. 使途の制限に注意

非課税制度を受けるためには、贈与された財産を特定の使途に使う必要があります。しかし、別の使途に使ってしまうと、後で税務署からの調査が入り、追徴課税の可能性があります。

4. 遺留分問題への対処

遺留分は法定相続人が受ける権利を保障するものです。遺留分を侵害しないように、贈与の際には注意が必要です。もし祖父または祖母が孫へほとんどの財産を生前贈与していた場合、贈与を行なった祖父または祖母が亡くなったのちに配偶者から遺留分の請求を受ける可能性があり、お孫さんは遺留分減殺請求を受け争いが発生する、といった遺留分問題が起こる可能性もある為、慎重に行動しましょう。

最後に

祖父母からの贈与はお孫さんにとってはとてもありがたい事ですが注意が必要なポイントもあります。贈与を受ける際には、これらのポイントをしっかりと押さえて、安心して受け取りましょう!

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